HYTSヴァイオリンな日々

ヴァイオリンの魅力と謎について日々思うことを書きたいと思います。

ヒラリー・ハーン 

2018年12月3日(月)にコンサートに行きました。

 

ヒラリー・ハーン Hilary Hahn

バッハ無伴奏を弾く

ソナタ&パルティータ全曲演奏会>

東京オペラシティ コンサートホール

 

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久々のヒラリー・ハーンの来日コンサートで、とても楽しみにしていました。

 

 

<曲目 前半>

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番

 

<曲目 後半>

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番

 

 

ヒラリー・ハーンの演奏を生で聴くと、ここまでブリリアントに重音を響かせるヴァイオリニストはいたかなぁ、と思ってしまいます。

 

 

ソナタ1番のフーガ アレグロ(Fuga Allegro)を弾いている時は、まるでヴァイオリン4つ使用して弾いているように聴こえました。

 

 

実は2年前のヒラリー・ハーンのヴァイオリン・リサイタルを聴きに行ったのですが、今回はその時とある変化を感じました。

 

 

2年前の演奏会よりも、低弦のG線、D線がとても暖かく聴こえたんです。

聴く環境の違いなのか、彼女の内面の変化なのか、楽器の調整なのか、理由は僕にはわからないのですが、とにかく低弦が凄く暖かったです。

 

 

表現が難しいのですが、低弦が慈愛に満ちた響きといいましょうか...。心にダイレクトに響いてくる音でした。 

 

プログラム後半のパルティータ第2番の第4楽章のジガ(Giga)を聴いていたら、気が付いたら泣いてました(隣の人、1例前の人も泣いてました...)。

演奏会に行って泣くことは滅多にないのですが、今日は自然と泣いていました。

 

 

第5楽章のチャッコーナ(Chiaconna)、アンコールのソナタ第2番のアンダンテ(Andante)まで、泣きが止まらず....。

 

 

一挺のヴァイオリンでこのプログラムを弾いてしまう精神力と技術力は本当に凄いなぁと思いますが、今日は何よりヒラリー・ハーンの音楽に感激しました。

 

 

 

今日はもぅなにも音楽を聴かずに、このまま寝ようと思います。

コンサートの余韻を残したまま.....。