HYTSヴァイオリンな日々

ヴァイオリンの魅力と謎について日々思うことを書きたいと思います。

長い旅 <ヴァイオリンの輸入>

オークションで購入したヴァイオリンが、ロンドンから届きました。

 

出荷されてから到着まで1週間ほどでしたが、ヴァイオリンにとっては長い旅です。

今回は、Fedexを利用して郵送してもらいました。

 

11月26日 月曜日 ロンドン出発

11月27日 火曜日 イギリス通関処理

11月28日 水曜日 イギリス通関処理

11月29日 木曜日 パリ(経由地)到着

11月30日 金曜日 パリ出発→中国広州(経由地)到着

11月31日 土曜日 中国広州

12月1日  日曜日 中国広州出発→成田着

12月2日  月曜日 成田→東京税関→自宅到着

 

当初は、11月29日木曜日到着予定とのことだったので安心していたのですが、甘かったです。結局1週間かかりました。

 

 

実は、前に修理のためヴァイオリンを日本からイタリアに送ったことがあります。この時は地獄でした。出荷から先方の受け取りまで、3週間かかりました。

 

この時は、8月の真夏に送付しました。修理のための郵送だったので、修理のための申告書を日本の輸出及びイタリアの輸入でそれぞれ添付して郵送しなければならなかったのに、それを知らなかったので添付せずに郵送したら、イタリアの税関に止められました。

 

 

イタリア税関は処理が遅く検査も厳しいことで有名です。しかしその時は、イタリア税関が厳しいことも知らなかったので、何もかも甘かったです。

事前調査を怠ったため、2週間ぐらいイタリア税関に止められて、待っている間苦しかったです。受取人に頑張って頂き、何とか事なきを得たのですが、夏場にヴァイオリンはどうなっているんだろう、と心配だったの覚えています...。結局ヴァイオリンは無事だったのですが。

 

この件以来、僕は税関恐怖症になったので、今回は送ってもらう前から入念に確認しました。

 

今回は輸入手続を、東京税関とFedexJAPANに電話して確認しました。

 

ヴァイオリンの場合、輸入の際、関税は0ですが、購入価格に対して消費税(8%)を納付しなければならないとのことでした。

自己使用目的の輸入の場合は、「購入価格×6割×8%」で商用目的の輸入の場合よりも軽減されるとのことでした。

 

最近はワシントン条約が厳しくなっていて、ローズウッド等規制されている物品が含まれている場合、事前に手続をしていないと輸入できなくなってしまうので気をつけてください、と言われました。

 

 

ローズウッドは、ヴァイオリンのペグやテールピースに使われてあることがあるので、要注意ですね。

 

 

これらを事前確認しておいたので、日本の税関はすんなり通してくれました。

今回は送り主がプロで、僕は日本で輸入する側だったので、税関で困ることはなかったです。

 

 

実のところ、受け手の国のルールがあるので、輸出の方が大変だと思います。

高価な物品の輸出を、素人がやるものじゃないとは思いますが、何事も勉強ですね。

 

 

ヴァイオリンは、駒と魂柱を立てたまま郵送すると危険なので、郵送の際は、取り外す必要があります。

 

また長い旅をして、その間気温変化にさらされて、疲れているので、着いたら1週間程度は、セットアップせずに置いておくのがよい、とのことです。

 

 

何はともあれ、今回無事に届いてよかったです。

 

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長い旅お疲れ様でした。

暫くお休み下さい。