HYTSヴァイオリンな日々

ヴァイオリンの魅力と謎について日々思うことを書きたいと思います。

悪魔的なスピード

 

ヴァイオリンの速弾きのパーフォーマンスは、観ている側も面白いですね。

 

ヴァイオリンの速弾きのパフォーマンスを、人に魅せつける技術として開発したヴァイオリニストでは、Nicolo Paganini (ニコロ・パガニーニ 1782年~1840年)は重要な人物です。

 

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パガニーニは、1830年代パリとロンドンで開いた演奏会で成功をおさめ、超絶的な演奏技術でヨーロッパの人々を魅了しました。当時パガニーニのプロマイドが売られたり、パガニーニの演奏を聴いて失神する人が出たりしたそうです。

 

ヴァイオリンの演奏で失神するの?って思いますが、パガニーニの演奏は想像を遥かに超えるぐらい凄かったんでしょうね。恐らくマイケル・ジャクソンのダンス、X-JAPANYOSHIKIのドラムに熱狂する感覚に近いと思います。

 

パガニーニが弾いていた曲に、「24の奇想曲」という無伴奏ヴァイオリンの曲集があります。このNo.5のアジタート(激情的に、急速に)は、ヴァイオリニストにとって速弾きを魅せつける曲です。

 

ギリシャのヴァイオリニストのLeonidas Kavakos(レオニダス・カヴァコス)のNo.5の演奏はめちゃくちゃ速いです。はじめて映像をみた時は、びっくりしました。

 

悪魔的なスピードです.........。

 

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冷静にみると、サルタートで弾いている部分は、左手が無駄な動きが一切なく安定しています。左手はまるで4本の指をただ置いているだけかのよう。

 

Devil's playing!

タイムマシンに乗ってパガニーニの演奏観に行きたいなぁ。