HYTSヴァイオリンな日々

ヴァイオリンの魅力と謎について日々思うことを書きたいと思います。

ロンドン<王立音楽院ミュージアム>

こんにちは、HYTSです。


イギリスについて、書きます。


18世紀〜19世紀の石炭の利用、蒸気機関の発明・活用で、産業革命の中心として経済発展したイギリスは、世界中から美術館を収集した国でもあります。


ロンドンでは、クリスティーズなど、有名なオークションハウスがありますね。


オークションハウスは一年に数回、絵画や宝飾品などのオークションを開催しており、現在でも世界中から様々な骨董品が集まってきます。


弦楽器を専門に取り扱うオークション会社もあります。


また過去ロンドンには、ヒル商会など有名な弦楽器店があったため、ストラリヴァリウスやガルネリデルジェスなどの名器が沢山集まってきた歴史があります。


イギリスの美術館には、素晴らしい名器が現在も収蔵されているものもあり、ヴァイオリンに出会うという意味では、非常に楽しい街でもあると思います。



ロンドンには、王立音楽院ミュージアムがあり、ここで名器に出会うことができます。


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無料で入場できたのですが、ミュージアム自体は2階、3階に弦楽器と鍵盤楽器が展示されており、非常にコンパクトです。


展示されているのは、ストラリヴァリウスの1709年ヴァイオリン、1696年ヴィオラ、ニコロアマティの1662年のヴァイオリン、ガルネリデルジェス1734年のヴァイオリンです。


僕のように、楽器をみるのが大好きな人にとっては、コンパクトな展示スペースでも1時間はあっという間に過ぎてしまいます....。


パガニーニ肖像画の展示もありました。


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ストラリヴァリウスの1709年 ヴィオッティ(ex.Viotti)の周りを何周もしてしまいました。


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このストラリヴァリウスは、1824年ヴァイオリニストのヴィオッティの死後、オークションで売り出されるなどして、所有者を転々とし、1928年から80年程はある一族が所有していたとのことです。


その後、2005年に王立音楽院が取得したと説明にあります。


赤いニスが輝いて、本当に美しいヴァイオリンでした。


ヴィオッティは、ヴァイオリンの歴史の中で、非常に重要な役割を持った人なので、また書きたいと思います。


このヴァイオリンに会えて、ロンドンが一層好きになりました。


音も聴いてみたかった.......。